南望 備忘log

北の恵み 食べマルシェ2012 in 旭川 (3)「名古屋名物手羽先から揚げ」と名古屋の思い出2012年09月15日 15:04


北の恵み 食べマルシェ2012 in 旭川 (2)
に書いた「名古屋名物手羽先から揚げ」だけど、
買ってきたついでに、「世界の山ちゃん」のチラシをもらってきた。



 これによると、「昭和56年6月14日、名古屋の新栄に「串かつ・やきとり やまちゃん」が誕生」となってるね。当初から、「手羽先から揚げ」がメニューにあったかどうかは書かれていない。

 おいらが始めて名古屋の「手羽先から揚げ」に出会ったのは確か昭和49年くらいのことだった。

 あの頃は名古屋には焼き鳥屋は本当に一軒もなかった(ずいぶん探し回った!)から、「やまちゃん」はそういう意味でも名古屋では新しい店だったに違いない。

 あの頃通った店は、今の地図を見てもなかなか分からないんだけど、確か守山区に渡る橋のそばにあったような気がする。

 その店が『鶏料理の風来坊』だったのかなあ。

 近くに名鉄の駅があったと思ったけど・・・。

 ***

 駅裏から、守山区大字瀬古字屋敷という住所の、農家の入り口、おそらく門番か、使用人が住んでいたと思われる、大きな塀の一部が家になっているところを借りて移りすんだんだ。

 渡り廊下を歩いてゆくと、汲み取り便所があった。直接、肥溜めに続いている便所で、夜中に寝ぼけたまま小便をしに行って、ふと気がつくと、小便の便器いっぱいに大きな蛆虫がびっしり上がってきていて、それが小便で流れて便器が詰まって、小便が流れて行かない!そのなかでものすごい数の蛆虫がうごめいているんだ!!

 もう、卒倒しそうになるほど驚いたな。なるほど、でかいハエがたくさんとびまわっていたワケだ。

 そこで、翌日、バケツで水に薄めるタイプの殺虫剤を買って来て、大と小両方の便器にどんとぶちまけた。

 これで安心と思っていたら、夜中に、今度は体が半分茶色に変色した、蛆虫がやっぱり、便器いっぱいにびっしり上がってきているんだもの、もう、地獄の有様を見るようで、恐怖のどん底に叩き込まれたモンだった。

 あんなデカいハエは見たこと無かった。旭川というか、当時、北海道の便所はまだまだ汲み取りが多かったから、ハエはずいぶん多くて、ハエ取リボンの下がった店がずいぶんあった。

 なので、ハエなんか慣れていると思っていたが、もう、すごいでかさで、しかもすごい生命力だ。あんなのは見たことが無かった!

 ハエ取リボンよろしく、ゴキブリホイホイでハエを追い回してくっつけてみると、今度はその場で蛆虫が腹からぞろぞろ出て来る始末!!

 きゃー!!!

 気持ち悪い話でごめん!それにしても、懐かしくて、あの頃の光景が次々と浮かんでくるよ。

 朝になると、横の畑に雉が何羽も来ていた!ものすごい声で鳴いて、うるさかったなあ。

 一緒に住んでいた猫は、いつも一緒に散歩をしてくれた。押入れの中にダンボールと毛布を用意しておいたのに、帰ってくるとおいらのベッドの中で子猫を4匹生んでいた。

 アパートに住んでいたとき、この猫が部屋にいたのに、うっかり戸を締め切って出かけてしまったことがあった。帰ってきてみると、自分の餌の入れ物の中におしっこをしていた。きっと、ずいぶん考えて悩んだんだろうなあ。今までで、あんなに頭がよくてかわいい猫は見たことが無い。

 いつも行っていた安いホルモン屋の兄ちゃんが、東京に引っ越す事を伝えに行ったら、寿司屋に連れて行ってくれた。おそらくその店で使った全額より高い寿司だったと思う。

 
 ジャズ喫茶のマスターがやっていた絵画教室というかデッサン教室に通っていた。そのときのモデルが、カメリア・マキさんだった。(ブルースギタリスト静沢真紀さんは別人)

 カメリア・マキさんは今では魔女として有名みたいだな。ネットで占いをしていたり、テレビにも一時出ていたようだ。

 あの頃はもう、長い髪のすごく素敵な美人で圧倒的な存在感だった。アルバイトで金粉ショーかナンカやって、その後地下鉄でやってくるんだけど、プロ根性の強い方で、下着の跡がつかないようにと、スタジオにはノーパン、ノーブラでやってくるんだ。ミニのワンピースで。

 
 みんな、もう幻のように消えてしまったな。一度、名古屋を車で通ったけど(一体何の理由で行ったのかも覚えていない)まったく道が分からなかった。

 当時ホンダのCL450という、めちゃくちゃレアなバイクを手に入れてのってた。オープンしたばかりの、岡崎のレッドバロンで新古車を買ったんだ。

 名古屋港で輸出用の繊維の梱包のバイトをして金を作った。一ヶ月働いて、金をもらった帰り道は、いつもの中村遊郭の中を歩いて帰るんだが、みんながこの金を狙ってる気がして、気が気じゃなかったなあ。

 旭川から出てきたばかりの、右も左も分からない小僧に、街角に立っている例のおばさんたちがよってきては、
「ねぇ、もう帰るの?いい子がいるのよ。よってってェ」
 ってあっちからもこっちからも声をかけるんだ。もう、危うく引っ張り込まれそうになるのを、かわしながら帰ったモンだった。

 いつもは貧乏そうなおいらに目もくれないのに、鼻が効くんだ。

 きっと、いつもは持ったことの無い金を懐にしていたんで、ソワソワした態度が出ていたんだね。よく襲われなかったもんだ。

 それから、名古屋はとても見慣れた街になっていった。ずいぶん道には詳しかったはずなのに、もう、何にも覚えていない・・・。


***追記

・・・「世界の山ちゃん」!はっきり言って、あの味は無いぞ!(t_t)

 おいらの知ってる、「名古屋名物手羽先から揚げ」では、断じてない!

 味は薄いし、揚がり方も弱い!美味しいからって、今回、人にもあげちゃったのに!・・・(t_t)

 忙しかったから?それもどうかと思うけど、あれが普通だったら「名古屋名物手羽先から揚げ」はもう名乗らないでくれ!・・・(t_t)

 ・・・まあ、主観の違いだって言われればそれまでなんだけど。少なくとも、今回、北の恵み 食べマルシェ2012 で買ってきた「世界の山ちゃん」の「名古屋名物手羽先から揚げ」!はガッカリだったよ!・・・期待しすぎたのか?
 

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