ペン軸加工_その4 ― 2012年09月03日 21:59
DVD ― 2012年09月04日 02:16
おい、このDVDをかい!お前の目は節穴か!ってレベルだけど、安く買えたんでそれはそれでよかったよかった(T_T)
レンタル落ちだけどね。
ガリバーの宇宙旅行
絶版ではないんで、今でも手に入るものではあるんだけど。東映動画は心の古里。
キャラクターが色っぽいぞ。あの靴の色気はなんなんだ!テッドのネッカチーフは当時のお洒落の必須アイテムだ。西遊記の小鬼もつけていたぞ。最近では自動車保険のCMで瀧本美織さんが60年代っぽい衣装で登場!いいなあ、ネッカチーフ。
森康二さんが原画、宮崎駿氏は動画でクレジットされている。他にもすごい名前がいっぱい。
でものテッドの声の坂本九は、やっぱり違和感100万倍だ。「長靴を履いた猫」でのピエールの声藤田 淑子さんにしてほしかった。当時、彼女の声にしびれていたなあ。
ベルヴィル・ランデブー
フランス人アニメーター、シルヴァン・ショメの長編デビュー作なんだけど、ケチがついたんだ。
シルヴァン・ショメはニコラ・ド・クレシーというバンドデシネの超カッコイイ作家(大友師匠の「大砲の町」のキャラもド・クレシーにインスパイアされている)とアングレームの高等視覚芸術院(École supérieure de l'image)で知り合って、その後一緒にいろいろ仕事をしているんだが、このアニメにはスタッフロールにド・クレシーの名はない。
なので、このアニメはド・クレシーの作品の模倣だと、批判されたのだ。つまりパクリっちゅうこと。その後の論争はどうなったかは知らない。どうなったんだろう。
ちなみに、スチームボーイのときに、ド・クレシーにスチーム城のデザインをお願いしたけど、大友師匠の気に入ったものにはならなかったという経緯があった。
アンジェラ
リュックベッソンといえば、『レオン』!な人には、ジャン・レノはキーマンでしょ?この映画はつまらん!いや、ドラエモンだ!そうか、ドラエモンだったのか!という人が多い中、あの超素敵なCM、ジャン・レノのドラエモンが想起される。というわけで、この映画からあのCMがインスパイアされたんではないかと思っているのだ。
どうでもいいけど、このジャケットのデザインはひどいね。内容は何も伝わらない。こんな事は許されるんだろうか?発売する側にも興味はなかったってこと?これでOKが出た経緯が理解できない!
ルシアンの青春
「死刑台のエレベーター」のルイ・マル監督作品。この映画を見ていると、無教養でおろかで、どうしようもなく情けない若者って、演じているんではなく、本当に無教養でおろかでどうしようもなく情けない若者にしか見えない。その時点ですでに傑作!
普通だったらどうしようもない位、磐石な人間を隔てる垣根(社会的地位とか、身分とか)が、何らかの社会的な異変で取っ払われるとき、おそらく不自然な人間関係が再構築され、こんな風に、無教養でおろかでどうしようもなく情けない若者に出番が回って来る。いつでもどんな時代でも、もちろんこれからも、彼は出現し、どこかで問題を起こすんだ。
安く買えてうれしいんだか、がっかりなんだか、複雑・・・。
ファーバーカステル9000番 ― 2012年09月04日 12:13
どーんとファーバーカステル9000番。オークションで売ってもらったぜ。うれしいなあ。
定価だと高いモンなあ・・・おっと、100均三昧の話題ばっかだったから、そんなしょぼくれた展開を打破するつもりだったのがつい地金が出てしまった。
9000-U-3Hと9000-3Hは、何が違うのかな?
中身にはさすがにGERMANYだけだったけど、先日、近所の生きた化石のようなお店、「江口日曜堂」さんで買ったファーバーカステル9000番2Hにはちゃんと、W-GERMANYの文字が入っていた。
在庫処分で売ってもらった、オークションのファーバーカステル9000番だったのに、「江口日曜堂」さんの店頭には更に古いものが並んでいるんだ。おそらく今も。つぶれないでほしいなあ。ご主人のおじいさんはまだ元気そうだけど、跡取りとかいないんだろうなあ的な雰囲気が店中に充満している。店の来歴なんかを毎回説明してくれるんだ。
ファーバーカステル9000番の書き味は、日本製のuniやmonoに慣れてしまうと、引っかかる感じ、が気になるんだけど、いってみれば、WACOMなんかのペンタブレットの書き味がつるつる過ぎていやなんで紙を挟んだりするあのカンジで、必ずしも悪いもんじゃないんだな。
描いている内に、むしろ、この引っかかる感じが好ましく感じるようになってくる。
故、今監督の「夢見る機械」の設定、原図をさせてもらっていたとき、細かく描くうちに紙が汚れてしまうので、どんどん薄い鉛筆を使うようになっていったんだが、3Hだと汚れて、4Hだと紙によっては薄すぎ。5Hになると、よほど荒れた紙でじゃないと線が定着しないカンジ。というわけで日本製だと4Hが自分にはスタンダードになった。
もちろん、鉛筆は日本製。たしかuniだった。大体どこのスタジオもuniだったような気がする。
なので、先日大量に入手した三菱鉛筆の旧9000番も案外、いいかもしれない。
ツンツンに尖らせて、最初の一描き目に先がつぶれて粉が出る傾向はなかった。
確かに、ファーバーカステル9000番の3Hと三菱鉛筆の旧9000番の4Hの描き味はにているな。
以前は散々悪口を書いて、けなした三菱鉛筆の旧9000番なのに、ファーバーカステル9000番と描き味が似ているとなったら、急にほめるという、まさに日本人の鏡のようなインプレッションになった。日本人を長くやっていると、まさに日本人が板についてくるとはこのことだ。えっへん。
こうしてみると、日本の鉛筆はファーバーカステル9000番の模倣から始まって、どのくらい遠くまで来たのかを競い合っているかのようだ。
芯ホルダー(2) ― 2012年09月06日 13:10
相変わらずの筆記用具ネタ。
先日、100均の芯ホルダーというか、2mmシャープが気に入った件だが、その後ファーバーカステルの芯 「TK 9071」も手に入ったんで、100均2mmシャープを、気分はファーバーカステルの色に塗って、自己満足の浅ーい世界に浸っている。
最初に言っておくけど、これは
ファーバーカステルの芯ホルダーではないよ!
自分で遊んでいるだけだから、偽物を作ってるとかって責めないでね。まあ、自分で偽物っていったんだけど。
それらしく見えるけど、化けの皮がはげて下地が出てる。
でもそれなりに使えるしね。
芯を比べてみると、新しいuniの長さと同じ。というか、三菱のほうが、ファーバーカステルの長さにあわせたんだろうけど。ケースのデザインもいいなあ。
見た目は同じ色のような気がしていたけど、カメラで撮るとずいぶん色が違う。
箱にはやっぱり、W-Germanyの文字。
でも、ケースにはGERMANY
描き味は、鉛筆と同じ。uniの4Hのほうはつるつるした感じで、同じ濃さのファーバーカステルの3Hは少し摩擦抵抗感のある描き味。
この100均の2mmシャープは、ノックすると芯が出るんだが、その指を離すときに少し芯が引っ込んでしまう。なので、研芯器に入れる際、芯の長さを計るスケールに一度さして計った後た後、もう一度、ノックしてやらないと思った長さにならないから、少し面倒くさい。そこは100均だから仕方がないね。これだけのものが100円で買えることが驚きなんだから。ホントにコイツは使える!
ちなみに、ステッドラー マルス ミニテクニコ芯研器 502は太さの関係で、この100均の2mmシャープでは使えない。
H.A.FABER !? ― 2012年09月06日 16:12
下のページで、「H.A.FABER製造フォートレス」・・・?なる、赤い鉛筆が紹介されている。
このブログから内容を紹介させていただくと、
大正時代に創業者の赤木廣八が東京神田で文具卸商「赤木廣八商店」を開業して間もない頃の鉛筆です。・・・
という説明から始まって、とんでもないものが紹介されている!
世界屈指の筆記具メーカー、ドイツのファーバーカステル社は、世界初のブランド名鉛筆、「A.W.FABER」ブランドの鉛筆を発売していたわけだが、
・・・1896年に4代目当主ルター・フォン・ファーバーの死去を受け、
その妻が当主の座を引き継ぎ、
さらにルターの孫娘にあたるオッティリエが、
カステル・ルーデンハウゼン伯爵と結婚。
バイエルン王の許しを得て、
ファーバー家からファーバー=カステル家へと家名が変更されました。・・・
とある。そうか、そして今に続くファーバーカステル社になってゆくわけだな。これは、ファーバーカステル社の来歴だ。
・・・このカステル鉛筆が、
当時最大のライバルであった「コヒノール(KOH-I-NOOR)」とその黄色い軸に対抗すべく、
軸の塗装に緑色を採用したというのは意外と知られていない話です。・・・
へーえ、このときあの緑の鉛筆が誕生したのか!
・・・ようやく話が初めに戻りました。
画像のH.A.FABER製造フォートレスなる赤鉛筆は、
コーリン鉛筆の創設者赤木廣八が製造販売した、
純日本製の鉛筆でした。
赤木廣八(Hirohachi Akagi) のイニシャルだったのです。・・・・
なにー!!!!????
・・・
このH,A,FABERの赤鉛筆ですが、
ただ単にイニシャルが一致しているというだけで、
その他には赤木商店につながる手がかりは皆無。
それどころかMADE IN JAPANの記載も無く、
日本国内で発見されたという事実を除いては、
本当に国産品かどうかも疑わしいものです。
裏付けが何ももなければ、
ここまでの駄文はすべて妄想といわれても仕方がありません。
(妄想大好きですけれども 笑)
しかもコーリン鉛筆創業初期(大正末から昭和初期)の製品と断言したかと申しますと、
この鉛筆の入手と前後して、
国会図書館で動かぬ証拠を発掘したからなのでした。
・・・
H.A.FABERのH.A.は赤木廣八のイニシャルであり、
FABERはこの場合単純にパクったというよりも、
18世紀まつから19世紀初めにかけて、
広く鉛筆そのものがFABERと呼ばれていたという説があると述べました。
(ヘンリー・ペトロスキー著「鉛筆と人間」より)
他にもこのような例が無いか探してみた所、
ありました。(笑)
東京文具卸商同業組合〔編〕」1914年 国会図書館蔵
「貴田商店」の独自ブランド品が掲載されています。
画像4本のうち、右から2本目、
「金ゴム付I.K.インター」なる鉛筆の軸に
"I.K.FABER"の表記が確認できます。
・・・
本当に頭が下がります。
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