森 やすじ さん ― 2013年02月09日 12:31
旭川こども富貴堂、そして「ホルスの大冒険」 ― 2013年01月28日 13:59
堀川真さんという旭川在住の絵本作家の方がそこで原画展をしておられたんだが、その最終日にお会いできることになったんだ。
札幌在住の森雅之さんが、旭川にこんな奴がいるよと堀川さんにおいらを紹介してくれたらしい。ホント、ありがたいなー。持つべきものは親切で顔の広い友人だ。
・・・森さん、ありがとうございます。おかげさまで、こちらに来て二年、ようやく、いろんな人と知り合うことが出来ましたよー。今度、札幌でお会いするときには奢ります!また、「WAITS」につれてってくださいな。「WAITS」のマスターがここに時々来て、覗いてくださってます。で、「呑み屋のおやじ」って名前でコメントも残してもらってます。ありがたいこってす。みんな、森さんのおかげです。札幌方面に足向けて寝られません。
こども富貴堂の二階で寄り合いのような打ち上げ(・・・実際は何の打ち上げなのかもさっぱり分からず)があったようで、堀川さんに連れられ、そこににお邪魔させてもらい、知らない人々の中で酒を飲んできた。
札幌からどなたかが講演に見えていたらしい。福島から来ているという方や、作家の方、新聞社の方などが集まっていたらしいんだが詳しいことは分からずじまい。すんません、何も知らないでお邪魔させていただきました>皆様。
・・・というわけで、堀川さんと話をしていて、一番盛り上がったのは「森康二」さんのことだ!
うれしいなあ、森康二さんはじつは、中学のときに『太陽の王子 ホルスの大冒険』(たいようのおうじ ほるすのだいぼうけん)を観て、テロップで名前を知り、ファンレターを書いて、それからしばらく毎年、年賀状までいただいていたんだ。進学の際にアニメの世界に行くにはどうしたらいいでしょうという、こどもっぽい相談にも真摯にアドバイスを送っていただいた。
曰く、・・・今はアニメの業界はガタガタです。可能であれば進学されたほうがよろしいかと思います・・・というような内容だったな。そのとき、驚いたことに森康二さんも当時、ロボットアニメを東映動画でやらされている・・・というような話だった。うーん、それはそれで見てみたい!
森康二さんに、「ホルスの大冒険」のヒルダがいかに魅力的だったかを手紙に書き連ね、挙句の果てにヒルダを描いてほしいとお願いしたところ、森さんは肉筆で彩色されたはがき大の絵を送ってくださったんだ!ま、なんて恥知らずなお願いをしたんだろう!
残念なことに、この絵はある漫画研究会の連中との交流の中でなくなってしまった。返してくれよ、本当に!
おそらく今のように情報が簡単に手に入る時代ではなく、ましてや北海道の中学生が講談社の小学校低学年用の学年誌に描いてあった見開きの絵の下に「え・もりやすじ」という署名があったことから、講談社に手紙を書いて森先生の連絡先を聞き出して連絡をしてきたこと、また、ヒルダのキャラクター設定デザインを森康二さんがされていた事を、この中学生がどうして知りえたのか?という疑問。
そのことが、おそらく森康二さんの関心を引いたのではないかと振り返ってひそかに納得してみたりしているんだ。
どうして、ヒルダのキャラクター設定デザインを森康二さんがされていた事を、この中学生は知りえたのか?それは実は単なるまぐれ当たりだったのだな。知ってるわけがないよ。
森康二さんの名前も実は映画のテロップで大量にスクロールする名前を暗記していたつもりだったものが覚えていたのが森康二さんの名前だけだったというもの。本当に偶然だったんだな。
それでも、講談社の学年誌で森康二さんの絵を見たときに、トリハダが立って、すぐに東映動画のあの絵だと分かったのは、やっぱり森さんの絵が好きだからだったからなのは間違いない。
それからなんと、森さんには「ホルスの大冒険」のセルを送ってもらった。
堀川さんにそのことを話したらえらくうらやましがられた!それだけでも話した甲斐があったってモンだ。
これが噂のヒルダだ!
セルには当時、鉛筆描きの動画もついていたんだが、そのままおいておいたところ、全部、絵の具にくっついてしまったんだな。
あわてて違う紙を間に挟んで保存したわけだ。でも、その紙が変色して黄色くなってしまってこんな色になっているわけだが、もう、くっついているんではがすことができない。
鉛筆描きの動画もはがすのが間に合って助かったモノもあるけれど、はがそうとして破れてしまったものもある。
それにしても、コピーマシン出現前のハンドトレースの線はすごすぎる!まるで雲形定規でも宛てて引いたかのように完璧な線だ!残念なことに、失われてしまった技術だ。昔のスタジオの写真を見ると、女性達がたくさん、この仕事に携わっていた。
そしてホルス!ちょっとより目のキャラデザインは大塚康生氏によるもの。その後の「ひとりぼっちのリン 」など池上遼一キャラが少しより目で、とてもスキだったのはこの頃のホルス好きの影響かも。
当時の中学生にはこれがカッコよかったんだ。オープニングの狼との格闘シーンにはいきなり引きずり込まれた!まさに、つかみをいきなり持ってくる王道ともいえるオープニングだった!
主題歌のイントロもよかった!いきなり、やられたな、当時!
その後、サイモンとガーファンクルの「スカボロフェア」がヒットして、あのスケールがケルト風であることが分かったんだが、時期的にどちらが早いってわけでもなさそうで、まさにシンクロニシティ的な一致だったような気がする。
キャラがみんなかわいい。森さんの女性と動物の繊細な動きは神がかり的だ。
我ながらナイス!当時の新聞まで取ってあった。日付は昭和43年7月19日。今はなき、旭川東映!それにしても、この経年変化というか劣化には目を見張るものがある。それもそのはず、45年も前の新聞だ!ずいぶんと時が過ぎてしまったもんだ (ಥ_ಥ )
この新聞の上半分。おいらと同じかそれより前の世代の旭川のジジババには涙モノのものの「亀や」の広告まで載ってるぞ!この頃おいらはすでに中学生だから、モデルはもっと若い世代だな。それにしても、料理のデザインが悪いんじゃない?こんなもんだっけ??
「十字屋」と「亀や」!こんな広告まであったなんて、久しぶりに引っ張り出してびっくりしたー。
残念ながら、このテレビ欄は金曜日。夜、12時には放送は終了していたんだね。あの頃にしびれていた(表現がすでにあの時代に戻ってるなー)「ナウ エクスプロージョン」は、土曜の夜で更に深夜までやっていたんじゃなかったっけか?あ、もう少しあとだね。上のリンク、misoの末裔さんの記事に、・・・「Now Explosion」71年8月7日から72年4月29日まで毎週土曜深夜0:00-1:06に放送された「ナウ・エクスプロージョン」という番組があった。・・・とあるな。
最近のコメント