南望 備忘log

今更のようにHDR!_12012年05月26日 00:21

  夭折した今敏監督の「夢見る機械」を手伝っていたときだった。HDR写真というものに触れて衝撃を受けて一時、正気を失っておった。
 そのときのお手本サイトがここ。

http://shockatz.jugem.jp/

HDRが流行り始めて、ネコも杓子もHDR写真をホームページやブログに載っけて、もう、食傷気味だったわけだが、最近世間も少し落ち着いたって感じだね。

 というより、最初からデジカメにプログラムが搭載される事が多くなって、HDR写真も珍しいものじゃなくなっちゃったわけだが、むしろ、ここに来てやっぱりお手本のshockatz氏がすごいと再確認したのであった。

 そんで、今日はいきなりHDR写真。

 HDRというのは、ハイダイナミックレンジの頭文字で、自分の理解しているところでは、つぶれたところ、飛んだところの諧調を人間のよく認識できるレベルに移動して、結果、人間の光を認識する感覚に近い画像に仕上げることといったところかな。>初心者向けの説明ですまんのう。

 もちろん人それぞれで、更に踏み込んで、不思議な世界を演出する事に面白さを見出している方も多数居られるようで、それはそれでこちらがとやかく言う筋合いのものではないので、全然オッケーではあるのだが、好きかどうかで言えば、できの悪いのは嫌い。何でもそうか。

 それはさておき、人間が見た世界では露出オーバーで光の中がシロとびを起こしたり、影が黒くつぶれたりはしないわけで、これを一枚の写真の中で実現しようとすると、暗室技術の覆い焼きや、焼きこみをマスターしなけりゃならんかったわけだ。今までは。

 昔の、神社仏閣や、仏像の写真集を見るとよく分かるけど影の中のディティールがくっきりと浮き上がり、資料としての価値を高めている。そんなもの、持ってないって?おっと、おいらの高尚は趣味の一端がつい露呈してしまったようだ。勘弁してくんな!


 HDR写真ではこれら一連のディティールアップ作業をプログラム的にやってくれるんですな。すごいでしょ?おいらが発明したわけじゃないけど。あれ、言い方がおかしいな。一連のディティールアップ作業を施した写真をHDR写真と呼ぶわけで、これを自動的に処理するプログラムが作られたというべきか。

 どっちにしろ、結果的に、細密画を画かれる作家の方が再現する世界ととてもよく似た写真が出来上がったりするのだな。

 ホントは、露出を変えたブラケット撮影をしてそれらを合成して一枚を仕上げるという事で、数枚のJPEG画像が必要だったり、、RAWデータから必要な枚数を現像してから合成という、とっても面倒な作業が待って居ったのだが、ここはそれ、お手軽なナンチャッテHDR写真ができてしまうフォトショップのプラグインなんかも出現して、とっても敷居が低くなってきたのである。

 このお手軽ナンチャッテHDR写真でも、雲が俄然表情を見せ始め、影の中のディティールが浮き上がってくるのだ。

 じつは、ここのブログの頭の旭橋の写真も、この、お手軽ナンチャッテHDR写真なのだよ、明智君。

 面倒くさいから、お手軽ナンチャッテHDR写真を、ひとまず、HDRと呼ぶことにする。

 こんなHDRでも十分実用的な、使用に耐えうる写真になるのさ。

 
 職業柄、資料写真を撮る機会が多いわけなんだがこれがすごく分かりやすくなるのよ!ホント助かってるぜ、ハニー。
Before
After
トパーズアジャストを使用した写真。ディティールが拾いやすくなるでしょ?そんな用途でHDR写真撮る人はあんまりいないだろうけど。 >漫画家とアニメ関係者は別。必携です。

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