南望 備忘log

PANTONE鉛筆2013年02月13日 11:03

 PANTONEといえば、昔漫画描いてた人なら、あのベタっとくっ付いて、中々一筋縄では使いこなせないカラートーンを思い浮かべる。

 昔って、一体いつの頃かって言うと、おいらの師匠がNHKの「YOU」という番組のタイトルバックを作っていた頃。かの江口寿史先生が、お洒落な女の子のカラーイラストを雑誌に次々発表して、当時の若い連中に垂涎のため息をつかせていた頃だ。

 Wikipediaによると、PANTONE(パントン)はアメリカ、ニュージャージー州に本社を置く企業。印刷会社用に「パントン・マッチング・システム」を発表して色を管理するシステムを構築したんだな。
 これが後にコンピューター用の「パントン・カラー・データ・システム」に発展してゆく。マッキントッシュコンピューターがDTP(デスクトップパブリッシング)を普及させてゆく上でも時代を先取りした重要なポジションを占めていたわけだ。

 ああ、あの頃はまだパソコンなんてなかったモンなあ。それからちょっとして、どうも、マッキントッシュという、箸にも棒にもかからないが、すばらしいコンピューターが有るってことを知り、にわか仕込みの知識をひけらかして、師匠にマッキントッシュを買えって勧めたモンだった。実は、自分で触りたかっただけだったが、当時のマッキントッシュはポルシェ並といわれていた時代だったから、とても庶民がおいそれと手を出せるような代物じゃなかった・・・。

 と、感慨にふけっていると、関係ないほうにまた行ってしまうぞ。

そこでこの、色管理のPANTONEがプロデュースするPANTONE UNIVERSEというライフスタイルブランドからPANTONE鉛筆は出されていたんだ。
 ここからでている、商品は、発売元もいろいろ。
で、PANTONE鉛筆は、というとサンスター文具からでていた。

2006年のグッドデザイン賞 鉛筆 [PANTONE UNIVERSE・鉛筆/色鉛筆]も獲ってるぞ!

 むちゃくちゃカッコイイ。外国でも賞賛されていたりする。→pencil talk | pencil reviews and discussion ここのサイトはむちゃくちゃ写真もカッコイイなー。

 こんなにカッコイイのに生産中止。売れなかったんだろうなあ。なんでだろう?みんな知らないからなんじゃないのかなあ。というか、鉛筆自体、一般的には使われなくなってしまったってことかもね。


 つうワケで、手に入れられたのはこれだけだったんだけど、描き味もとてもいいし、一本80円って安いと思う。色鉛筆にいたっては、一色しか手に入んなかったって、間抜けだなあ。


 超クールでイイ感じでしょ?さすが、グッドデザイン賞だ!
 断面が四角なのは転がりにくくていいんだけど、手に持ったとき、確かにちょっと、居心地の悪さが有るのは確かだな。
 鉛筆をシャープペンシルみたいにまわしながら(いわゆる「鉛筆回し」じゃなく、芯の紙にあたる面を変えていくって意味)使う人には使いやすいかも。
 

 でも変わってるのはこっちだ。人を馬鹿にしたような鉛筆だぞ。どうしてこんなもの作ったんだろう?デッサン用なのかな?その割には画材として店頭には並んではいなかった。


 対角線の長さが15mmあるんで、大概の尖筆削りは使えない。以前は、これ専用の鉛筆削りもセットで売っていたみたいだけれど、当然、今では何処探しても手に入れることは無理。
 まあ、ナイフを使えばいいだけなんだけど、それだけでも、時代に逆行しているよなー。
 ナイフ使って削るって、デッサン用の画材なら当たり前だけどね。

 ともかく、わが道を行く天晴れな態度だ!


 巨大だ!むかし、娘が小さかったとき、「自分のスプーンとフォークを持ってきて」って言ったら、砂場遊びのスコップとフォークを持ってきて、笑ったことがあったけど、そのくらいの差が有るな。


 箱もでかい!


 「でかさ」が伝わるかな?


 というわけで、もったいなくて中々使えない鉛筆がまた増えてしまった。どうすんの、いったい?


ドイツ製LYRA(リラ)とかDAHLE(ダーレ)のメカニカル鉛筆削りはデザインもカッコよくって太軸対応のものが有るんだけど、だいたい12mmまでかな。もうちょっと細けりゃこのあたりでいけるのになあ。最初に、四隅の角を落としておいてから使えば使えないことはないけど。・・・って、そこまでしなくてもいいだろ。
ダーレ ペンシルシャープナー



 と思ったら、こういうのがでていた。

LYRA リラ 太軸鉛筆用シャープナー

16.5mmまでOKだ。でも、これで削ったら、きっと円錐が浅くて使いにくいと思うなあ。
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